■うたかたの恋 Mayerling

■振付:ケネス.マクミラン,音楽:フランツ.リスト,指揮:クン.ケセルス,出演:スティーヴン.マックレー,サラ.ラム,ラウラ.モレーラ他
■TOHOシネマズ日比谷,2018.12.7-13(ROH,2018.10.5収録)
■A・リトヴァクの1936年版は観たことがあるけどバレエは初めてよ。 マイヤーリンク事件は日本では知られていない。 ヨーロッパではどうなのかしら? 
皇太子ルドルフの狂気に向かう精神状況を時系列に展開した舞台なの。 そこに多くの女性が絡む。 衣装や美術は華麗だけど暗い。 音楽はそこまで重くないから踊れるわね。 でもルドルフを追えない。 女性たちの存在感も愛人マリーを除いていつのまにか溶解していく。 観ていて苦しい。
ルドルフ役スティーヴ・マックレーは初老のようにみえてしまった。 マリー役はサラ・ラム。 二人は狂気が似合う。 初めて出会った二幕の、そして死の直前の三幕のパ・ド・ドゥは文句無しでドラマティック! 「予測不可能な振付」の面白さね。 あと一幕最後のステファニー王女?を入れて今回のパ・ド・ドゥ・ベスト3かな。 最後は久しぶりにROHのロイヤル感に浸れたわよ。
*ROHロイヤル.オペラ.ハウス.シネマシーズン2018作品
*作品サイト、http://tohotowa.co.jp/roh/movie/?n=mayerling