■夕鶴

■作:木下順二,指揮:大友直人,演出:栗山民也,出演:澤畑恵美,小原啓楼,谷友博,峰茂樹
■新国立劇場・オペラパレス2016.7.1—3
■日本語が聞き取れない!? ウーン弱った。 聞き取れるのは6割くらいかな。 何が問題なの? 集中していないと逃がしてしまい後追いで意味を考えないといけない。 前後の単語や仕草・物語の流れから読み取るしかない。 残念だわ。 「沈黙」では日本語の素晴らしさを堪能できたのに。
休み時間に後席の客が「何を言っているのかわからない・・」と話しているのを聞いて最初の切り分けが出来た。 こういうときはプログラムを購入するしかない。 演出家は「方言と標準語の問題がある・・」。 聞き取れないのは方言を歌唱にしたから? 方言は母音が増えるでしょ。 バスやバリトンと方言は似たもの同士で愛想が悪い。 このような状態になると音楽が歌唱を邪魔しているように感じるの。 この解決として歌詞をそのまま字幕にしたらどうかしら? やはり原作を一度読んでおかないと駄目かな。
つうの「いっしょにいたい」が強く迫ってくる。 異類婚姻譚の愛の形が崩れていくのが表れている。 もちろん原因は「カネ」。 カ行はよく聞き取れたから。 ところで外国人も来ていたけど、このオペラハウでは英語字幕を見たことがない。 演劇祭や静岡芸術劇場ではよくみかけるけどこれも必要ね。 日本語字幕のない外国作品が観難いのと同じよ。
*NNTTオペラ2015シーズン作品
*劇場サイト、http://www.nntt.jac.go.jp/opera/performance/150109_006155.html