■材料アリストパネース

■演出:杉浦千鶴子、出演:ラドママプロデュース
■お茶の水・FREESPACEカンバス、2011.3.24-31
http://www.geocities.jp/radomama/
■「アカルナイの人々」「女の平和」「雲」を題材にしています。 時々演出家が登場してギリシア地図の説明や用語の解説をします。
演目の切れ目に映像が入ります。 米軍厚木基地で日米安保条約強化反対について、宮下公園でナイキ移管の公共施設利用規制反対について、過去の公演「バッコスの信女」でのギリシャ古典劇議論などです。
舞台とこれらの映像から他ポリスやペルシアとの政治状況、主人公の行動などが現代と結びついてくるのがわかります。 そしてギリシア劇とはポリスを考えることだ、に到達します。
神田界隈の通行人をそのまま連れてきたたような役者、しかも配役名を首にぶら下げて登場します。 平和、喜劇そして下ネタの話で盛り上がりそうですが、観る楽しさや歓びからは遠い舞台です。 ギリシアが近くなったり遠くなったりする芝居でした。