■String SAGA ■暗やみから解き放たれて
*新国立劇場バレエ団の□ダブル・ビルを観る.
■新国立劇場・中劇場,2026.7.3-5
□String SAGA
■振付:宝満直也,音楽:久石譲,美術:長峰麻貴,衣装:matohu(まとう),照明:吉本有輝子,出演:赤井綾乃,花形悠月,大木満里奈ほか
■蜘蛛の糸で織られたような、銀色に光る薄布が舞台空間をゆるやかに漂う。 「強靭でしなやかな糸(=ダンサー)、鮮やかで豊かな糸(=音楽)、それぞれの性(=Saga)が撚り合い、一枚のタペストリーが織り上がるまでの道のりを描く」。 チラシに記されたコンセプトは、そのまま舞台の冒頭から立ち上がっていく。
久石譲の音楽はリズミカルでテンポが速く、場面によってはやや忙しなさを感じるほどであった。 ダンサーたちはその速度に乱れるところもあったが、翻弄されることなく終始安定した重心と呼吸を保っていた。
「撚る、張る、絡まる、弾く、紡ぐ、縺れる、織る」といった言葉が場面を導くが、身体は必ずしも語の意味どおりには展開しない。 結果として、細密な言葉と身体性とのあいだに、ある種の<妥協点>が生まれ、作品の質感を形づくっていた。
衣装は質素なものから華美なものまで複数の系統が用意されていたが、天井から吊られた銀色の布との関係を考えると、もう一段階の統一感があってもよかったように思う。
また、舞台全体が「タペストリーを織り上げる過程」を示すのであれば、最終的にどのようなデザインや色彩の<織物>が立ち上がるのか、もう少し具体的な方向性を示してもよかったのではないか。 そうした視覚的な指針が提示されれば、言葉と身体のあいだに生じた妥協点は、より高いレベルへと引き上げられたはずだ。
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□暗やみから解き放たれて
■振付:ジェシカ・ラング,音楽:オーラヴル・アルナルズ他,美術:ジェシカ・ラング,衣装:山田いずみ,照明:ニコール・ピアース,クリエイティヴ・アソシエイト:瀬川寛司,出演:木村優里,木下嘉人,榎本志結ほか
■天井に吊るされた雲のような浮き輪のような浮遊物をどこかで見たことを思い出す。 舞台が進み、背景の幕を少しだけ上げてダンサーの下半身だけを見せる場面で確信する。 すっかり忘れていたが、観後に調べたら2014年に当劇場で観ていた。 最後に照明が明るくなり即幕が下りてしまったのが中途半端に感じた。
今日は後方の座席のため舞台の全体像が把握できた。 この席だと余裕を持って観ることができるが、どこか物足りなさも残った。
*「ブログ検索🔍」に入れる語句は、ジェシカ・ラング ・・検索結果は3舞台.