■デイダミーア

■作曲:G・ヘンデル,指揮:鈴木秀美,演出:中村蓉,出演:清水理沙,田中沙友里,渡辺智美ほか,二期会合唱団,管弦楽:ニューウェーブ・バロック・オーケストラ・トウキョウ
■めぐろパーシモンホール・大ホール,2024.5.25-26
■演奏が始まって古楽器が混じる音色に耳を傾けると久しぶりのヘンデルに癒されていくのがわかる。 舞台ではカラフルな置物が船になり食卓になり、ボールやフラフープそして風船を持ってダンサーたちが踊り回る。 それにソプラノ系歌手が大半の為か、おとぎの国にいるようだわ。
この作品は王の娘デイダミーアとアキッレ(戦士アキレス)の恋愛を描いているの。 しかもアキッレはズボン役で女装の二重変装と凝っている。 終幕、アキッレは鎧に着替えてトロイア戦争に赴き、さいごに戦場で踵を砕かれ戦死してしまう。
デイダミーアの悲恋が多く歌われるが、それ以上にアキッレの戦士への思いが強く出ていたのが印象深い。 アリアの数はデイダミーアが7回、アキッレが3回。 演奏はともかく演出・振付は戦士への軽快さを求めていたから。 鹿の角を付けた合唱団も楽しい。 心が軽くなり都立大学駅迄の帰り道はアキッレのように爽快に歩いたわよ。
ところで、なぜアキッレは踵(かかと)が弱いのか? 母がアキッレを不死にするため黄泉の川に浸した時に母の手が子の踵を掴んでいたのでこの部分だけが不死にならなかった、と聞いている。
*二期会2023シーズン作品
*二期会ニューウェーブ・オペラ劇場
*二期会website、デイダミーア
*「ブログ検索🔍」に入れる語句は、中村蓉 ・・検索結果は2舞台.