■シンデレラの家

■演出:ジュゼッペ・スポッタ,詩:最果タヒ「シンデレラにはなれない」,衣装:進美影,出演:小林美奈,酒井はな,森優貴ほか,演奏:エレクトロニコス・ファンタスティコス!(和田永ほか),舞団:Kバレエ・オプト
■東京芸術劇場・プレイハウス,2024.4.27-29
■ヤングケアラーのシンデレラは現代なら有りそうです。 でも継母や父ではなく祖父がケアの対象とは意外でした。 祖父の舞台比重は五月蠅い継母と同じくらいに大きい。 でも介護表現は難しい。
配布資料の詩を事前に一読したので凡そのストーリーは分かりました。 読んでいなければ珍紛漢紛でしょう。
家庭内を演じる場面は意味ある振付が多く楽しさが半減します。 また木材を多用する器械体操のような場面も躍動感が削がれる。 グレーの体操服から黄緑衣装に着替えた後の群舞は一番の見せ場でした。 振付も悪くはない。
それでもオプトの挑戦は見応えがある。 照明や音楽は斬新です。 サティをベースにポップスや映画音楽風の演奏は独特な雰囲気があった。 扇風機のようなギター?やテレビ画面の打楽器?も変わっていますね。
ダンスをみる楽しさがあまりなかったのが残念です。 家具のようなオブジェ操作がリズムを狂わせてしまった。