■業火 GOUKA

■原作:中村文則,脚本・演出:こしばきこう,出演:三木美智代,劇団:風蝕異人街
■こまばアゴラ劇場,2022.3.25-27
■女の一生、いや半生を語る舞台です。 聞き手は精神科医らしい。 8才の頃に火遊びで火事を出してしまったことを皮切りに主人公は語りだす・・、両親の不和、不良仲間との交際、妊娠と中絶、高校時代の退学、工場での労働、そして23才に結婚。 しかし夫の浮気、義理母との確執、・・。
てんこ盛りの人生ですね。 でも一つ一つの事件は古臭く、20世紀中頃までに引き戻されてしまった。 太宰治のダイジェスト版を読んでいるような感覚がやってくる。 医師の人生肯定の説教で彼女が立ち直るのも拍子抜けです。
熱演の一人芝居でした。 明るく湿度の低い演技です。 どろっとした戯曲とからっとした身体のせめぎ合いに面白さがあります。 でも二つは交わらずに終わってしまった。 
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