■ポーの一族

■原作:萩尾望都,演出:小池修一郎,作曲:太田健,出演:明日海りお,千葉雄大ほか
■TOHOシネマズ日本橋,2021.2.28(御園座ライブ中継)
■エドガー役、明日海かおりが申し分ない。 男でも女でもなく喜怒哀楽を抑えた演技からポー一族の血が匂う。 その血が体内に入った時の感覚が伝わってくる。 身震いするわね。
血の交換は特別だと思う、それは愛する相手が必要だから、しかも種を越えた交換だから。 作品に引き付けられる理由がここにある。 そしてそのまま現代を映し出しているから。 一族の時空の旅は難民のよう、旅を止めれば異端や人種の差別が待っている・・。 50年経っても作品が輝いている。 
舞台はとても練れていた。 千秋楽のカーテンコールでは演出家小池修一郎、作者萩尾望都両人が登場。 演出家は喋り過ぎ、作者はダンマリだったけど楽しかったわよ。