■ワルキューレ

■作曲:R・ワーグナー,指揮:飯守泰次郎,演出:G・フリードリヒ,出演:S・グールド,A・ペーゼンドルファ,G・グリムスレイ,J・ウエーバ,I・テオリン,E・ツィトコーワ
■新国立劇場・オペラパレス,2016.10.2-18
■歌唱も演奏もじっくり堪能できたわ。 久しぶりのワーグナーに浸れた至福の5時間半だった。 長い対話も日本語訳がしっかりしていたからぶれなかったのね。 誓約と自由を語らないと愛へ進めないからよ。 音響がいつもより澄んでいたのは座席位置がよかったのかしら? 歌手たちも程良くまとまっていたし舞台美術も悪くない。 でも二幕舞台上手に小物が散らばっていたのは目障りよ。 ここの指輪シリーズ*1は軽さを感じる面白さがある。 この軽さを持った抽象が得意のようだからそれに徹すべきね。 終幕、流れる溶岩をみていると「ジークフリート」が待ち遠しくなってしまった。
*1、「ラインの黄金」(NNTT,2015年)
*NNTTオペラ2016シーズン作品
*劇場サイト、http://www.nntt.jac.go.jp/opera/walkure/