■ドン・キホーテ

■音楽:L・ミンクス,原振付:M・プティパ,改振付:A・ファジェーチェフ,指揮:M・イェーツ,演奏:東京フィルハーモニー交響楽団,出演:小野絢子,福岡雄大,NBJ
■新国立劇場・オペラパレス,2016.5.3-8
■ドン・キホーテが旅の決心をする幕開けはスリリングね。 前半はスペインを雰囲気にダンスを、後半はスペインから離れてバレエを満喫できる。 でも何を語っても取り込んでしまうストーリーなの。 キューピットもわんさか登場する。 このハチャメチャな流れが楽しい。
二幕居酒屋場面は音楽に滑りがあってダンサー達は踊り難そうだった。 バジル役福岡雄大の存在感は名前のごとく雄大で騎士道物語に似合っていた。 でも女性ダンサーはみな小柄な体格だから物語を力のベクトルで表現するのが叶わない。 力を繊細感あるスカラーで極めるからバレエそのものを楽しむ方向に向かってしまう。
舞台は美術も衣装も素敵だった。 数個月ぶりのバレエを観て生き返ったわ。
*NNTTバレエ2015シーズン作品   
*劇場サイト、http://www.nntt.jac.go.jp/ballet/don_quixote/