■モリエール・恋こそ喜劇

監督:ローラン・ティラール,出演:ロマン・デュリス,ラウラ・モランテ,ファブリス・ルキーニ他
仏では180万人を動員したらしい。 人生への軽快なリズムがあるからだろう。 この浮浮するリズムが喜劇の源なのだ。 これはシャブロルやレネなどの後期作品も持っている。 まさに仏映画の王道である。
モリエール二度目の投獄後の無名時代の話しらしい。 ある貴族の家に演劇教師として出向くが、ここでの出来事が後の作品に影響しているように描かれている。 悲劇か喜劇かを選択する場面もある。
しかしこの作品では芝居は香辛料の役目である。 演劇人モリエール抜でも楽しめるのが良い。