■ゆめみたい

■演出:中野成樹,出演:フランケンズ
■アルテリオ小劇場,2011.12.23-27
■場内に入ると舞台真ん中で仕切られていて、上手は下手の舞台が見えないあるいはその逆になっています。 ということで空いている上手前席を取りました。 上手は白、下手は青系で統一されている。 これは昼と夜に分けたのだと思いました。
でも仕切りの使い方には規則がないようです。 室内と室外、鏡のような使い方、同時セリフ発声などもありましたが少しガッカリりです。 下手の演技は役者の声を聞いて想像するなどの変わった観方ができない。
チラシに「ハムレットを90分で上演」とあります。 途中までダイジェスト版を観ているようです。 しかし少しずつ過去に観たハムレットが混ざり合ってくる。 これで舞台が想像で膨らんできます。
つまり観客が持っている過去のハムレットの累積を利用した舞台です。 終幕に近い五幕の墓地あたりからはリズムに乗れました。 観終わったあとはいつものハムレットのようでした。 全体のシンプルさが観客の想像力を刺激したのが良かったのでしょう。
*劇場サイト、http://kac-cinema.jp/archive_kako/