■円環 ENKAN

*以下の□3作品を観る.
■さいたま芸術劇場・大ホール,2025.2.7-9
□過ぎゆく時の中で
■演出:金森穣,音楽:ジョン・アダムス,衣装:堂本教子ほか,出演:金森穣,Noism
■・・一人の男がゆっくりと舞台を横切っていく。 そこを全速力で走り抜けるダンサーたち。 「新潟競馬場の直線コースを駆け抜ける競走馬」のように。 歩く男はダンサーを呼び止め関係を持ち始める。 その後ダンサーたちは輪になり男を囲み幕が下りる・・。
速度ある動きと小刻みな音楽が同期していて気持ちが良い。 2021年作らしい。 「円環」とは何か? 舞団の結束する姿が現れている。 衣装はシンプルだが、いつものように決まっています。 舞台の隅々まで演出家の気配が沁み渡っています。 
□にんげんしかく
■演出:近藤良平,音楽:内橋和久,衣装:アトリエ88%,出演:Noism
■・・舞台には大小のダンボール箱が置いてある。 それがモゾモゾと動き出す。 中からダンサーたちが現れる。 彼らは何語?かを喋り箱を叩き踊りまくる。 お互い挑発もする。 楽しい舞台です。 もちろん衣装もです。 彼らは再び箱に入り幕が閉じる・・。
近藤良平らしい振付です。 彼は緊張感溢れる作品が多いNoismを別世界へ引きずり込もうとした。 これは成功したようです。
□宙吊りの庭
■演出:金森穣,音楽:尊室安,衣装:鷲尾華子,出演:井関佐和子,山田勇気,宮河愛一郎,中川賢
■・・胴体だけのマヌカンが舞台に置いてある。 3人のダンサーが登場しマヌカンと共に踊り出す。 マヌカンの服を脱がせてダンサーが着たり、その逆もある。 絡み合いながら複雑な振付が続いていく・・。
動きの中に充実した人生がみえる。 大人のダンスと言ってよい。 気に入りました。 ゲストの二人も存在感がある。 満足度120%です。
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