■アンティゴネ、時を超える送り火

■作:ソポクレス,演出:宮城聰,出演:美加理,本多麻紀,赤松直美ほか,劇団:SPAC
■観劇三昧.WEB(アヴィニョン法王庁中庭,2017.7.6-12収録)
■ふじのくにせかい演劇祭では「おちょこの傘もつメリー・ポピンズ」と「アンティゴネ」を観る予定が都合で叶いませんでした。 残念です・・、特に唐十郎作を見逃したのは。 後者はWEB配信でみることにしました、アヴィニョン演劇祭(2017年)での録画ですが・・。
法王庁建物を背景に、中庭は池?それとも水を張ったのか? 役者たちは水の上で演技をすることになる。 画面はちょと暗い。 動き(ムーバー)と声(スピーカー)を分離した二人一役の為か音声が澄んでいる。 壁に反射していることもある。 ゆったりした白衣装でゆっくりとした動きが能を連想させます。 入退場での役者たちが踊る姿は静かな盆踊りですね。 日本的な動きや発声が多い。
しかしカメラワークが頂けない。 ムーバをまったく映さないからです。 演出家得意の二人一役は、ムーバとスピーカが一体となるような感覚、つまり声が身体に近づき一つになる時に感動が訪れるのです。 映像はこれを無視している。 まっ、しょうがないですか。 打楽器演奏やコロスの合唱場面は舞台風景にとてもマッチしていました。
*アヴィニョン演劇祭2017年作品
*ふじのくにせかい演劇祭2021、https://festival-shizuoka.jp/