■くるみ割り人形とねずみの王様

■台本:E.T.F.ホフマン,作曲:P.チャイコフスキー,振付:クリスティアン.シェプック,指揮:ポール.コネリー,演奏:フィルハーモニア.チューリヒ,出演:ドミニク.スラフコフスキー,ミシェル.ウィレムス,ウィリアム.ムーア他,舞団:チューリヒ.バレエ団
■NHK.WEB(チューリヒ歌劇場,2018.4収録)
■チャイコフスキーを観ないと年が越せない。 でも去年は無理だった。 やっと正月休みに観ることができたわよ。 とは言っても映像だけどね。 この作品の発売は知っていたが今になってしまったの。
・・いつもの「くるみ割り人形」とは違う。 出足30分はストーリーが足されているようね? 解説には原作に忠実とある。 パーティの人々は喜怒哀楽が直截でバレエよりパントマイムに近い場面が多い。
でも少女が夢に入るところからいつもの流れになるの。 舞台は黒で照明は高級クラブのよう、衣装は黒鳥のようなチュチュも登場してゴージャスな雰囲気が漂う。
このような舞台は日本では真似ができない。 でも物語性が弱い。 このため相反する充実感と寂寥感を併せ持つこの作品の良さが遠のいてしまった。 年の瀬に観なかったから? ヨーロッパの質量が感じられる舞台だった。 これで年が明けたわね。