■至上の愛  ■我ら人生のただ中にあって/バッハ無伴奏チェロ組曲

■東京芸術劇場.プレイハウス,2019.5.9-5.19
□至上の愛
■振付:サルヴァ.サンチス,A.T.D.ケースマイケル/ローザス,音楽:ジョン.コルトレーン,出演:ローザスRosas
■タイトルはジョン・コルトレーンの1964年作品から採っている。 モダン・ジャズの世界です。 装置剥き出しの舞台で踊る黒系衣装の4人のダンサーをみているとニューヨークに居るみたいです。 劇場側面のレンガ壁がそれを一層盛り立てていますね。 そして(録音ですが)演奏と絡み合いながら踊り続けるダンサーをみていると身体が熱くなってくる。 最高です。 振付はローザスを意識させるがディープな米国を現前させてくれます。 今「Live in Antibes 1965」を聴きながらこれを書いています。
□我ら人生のただ中にあって/バッハ無伴奏チェロ組曲
■振付:A.T.D.ケースマイケル/ローザス、音楽:J.S.バッハ,演奏:ジャン=ギアン.ケラス,出演:ローザスRosas
■第一番BWV1007から1012まで全曲を演奏しましたね。 バッハはピアノで踊るのは時々見るがチェロはあまり無い。 やはり舞台は粘っこくなる。 この曲だと人により大きく違ってくるでしょう。 ダンスが個人主義的になってしまう。 性格に合うかどうかのレベルになる。 展開の進め方は面白いのですが、曲のイメージと違って私には合いませんでした。 どちらにしろ、もっと曲を聴き込む必要がありそうです。 
ケースマイケルはピナ・バウシュの若い時に似てきましたね。 顔つきですが。 演奏者ケラスは近視なんでしょうか? ダンサーを追う目つきが細めになり大変そう。 演奏姿を四方から見ることができて満足です。 そして黒沢美香や山田うん等々いろいろ混ざり合って思い出す場面がありました。 時々ローザス風の振付に帰る。 でも想像力が広がりません。 藤森亮一の演奏を聴きながらこのブログを書いています。
*劇場サイト、http://www.geigeki.jp/performance/theater208/