■島

■作・演出:小池博史,出演:パパ・タラフマラ
■森下スタジオ・Cスタジオ,2012.1.13-15
■登場は二人だけで60年代の海のある地方のようだ。 プレトークで故郷の風景を描いたものだと説明があった。 タイトルの島、鳥や姪は抽象の世界で、鶏や猫の鳴き声、食事の具体と対をなしているように見える。 セリフを繋ぎあわせても物語は朧気だ。
前回観た「三人姉妹」と同じように身体の暖かみを感じさせる舞台である。 しかしダンス、セリフ、発声、小道具はバラバラだ。 統一できた楽しさは見えてこない。
他作品との繋がりを考えたり回顧する観客には重要な位置づけかもしれないが、一回限りの観客からみると物足りない。
*CoRiche、http://stage.corich.jp/stage/31063