■今日と明日の間で

■監督:小林潤子,出演:首藤康之,中村恩恵,小野寺修二,斎藤友佳理,シディ・ラルビ・シェルカウイ
■東京都写真美術館,2012.1.7-29(日本,2011年作品)
■観ながら熊川哲也を思い出してしまいました。 首藤康之とはコミュニケーションの質の違いでしょう。 資本主義の時代を生きていく限り、他者とのコミュニケーションを通して職業上特に戦略で重要な決定をする必要があります。
大分文化会館で「舞台から客への、客から舞台へのコミュニケーションが・・」と言っていますが今一番求めるものとは違うはずです。 だから「空白に落ちた男」で小野寺修二と「アポクリフ」でシェルカウイと本当の話し合いは無かったのではないでしょうか?
「時の庭」や「今日と明日の間で」は首藤の長所を生かした踊りです。 新作は素晴らしい。 振付が中村恩恵ですが新作の話などが彼女から聞けなくて残念でした。 前回の「ソネット」でも首藤を引き立てていましたから良き相棒のようです。
しかし今の首藤には戦略の構築が必要です。 中村恩恵とは違った世界の相棒も増やす必要があります。 「夢中になって打ち込んでいけば」でも良いのですがまだ十分に間に合います。
*作品、http://kyo-asu.com/