■伯爵令嬢小鷹狩鞠子の七つの大罪

■作:寺山修司,演出:金守珍,出演:ProjectNyx
■ザスズナリ,2011.8.11-21
■最初はリズムが遅くて欠伸がでたけど少しずつ面白くなっていったわ。 一番の盛り上がりは劇中劇について語るところだけど、しかしいつのまにか萎れていって終わってしまった感じね。 つまらなくした原因が幾つかあるようね。
例えば小さな人形を登場させたこと。 人形遣いの人形なら大きくて表情が見えるからいいけど・・。 やはり人形は俳優と同じ位置付けよ。 そして三輪車や犬の陶器も。 これらのままごと遊びや小道具は舞台を現実へ引き戻すことになるわ。
でも鰐婦人がゴンドラに乗って登場する場面は素敵だった。 カモメが飛んでいてヴェネチアの館で観ているようだった。 嵐が強すぎたけどね。 舞台の縦の使い方が効果的だったということかな。
そしてジェニーの歌は寺山の芝居だと思い出させてくれた。 この舞台に便器はちょっと場違いな感じだけどね。 最後の水も含めて、欲張っていろいろ盛り込んだけど消化不良になっちゃった。 再演にはよくあることよ。
*劇団サイト、http://www.project-nyx.com/history/stage07kodakari/index.html