■超コンデンス

■作・演出:天野天街,出演:少年王者舘
■ザスズナリ,2011.8.25-30
■これが名古屋弁なの?  だとしたら、これで素敵な別世界が見えたのね。 加えて1960年頃の建物や衣装そして歌で不思議な舞台を作っている。 役者は子供のように機敏で劇団名そのものね。 そしてついに少年王者舘がココに現れる!
「おれはここにいるの?」「今はいつ?」・・、自分探しのストーリーのようだけど、セリフは対位法を使って繰り返すから流れがよく分からない。 少女たちの金切りホモフォニーが聞き難かったことも理由の一つよ。 でもこの騒がしさも古い時代の匂いがする。
練習の成果が見えるようなシンプルなダンスは流れにマッチしているわ。 全体を詩のようにまとめたい? たぶんそうね。 発声を良くして聞き易くするのが一番よ。 そうするとセリフのリズムが見えてくる。 リズムが生きてくると自ずと詩が現前する。 ダンスがこれと共鳴する。 そして感動が訪れてくるわ。 もう一歩ね。
*劇団、http://www.oujakan.jp/_images/condense1.jpg