■マッチ・アップ・ポンブ

■演出:登米裕一、出演:キリンバズウカ
■アルテリオ小劇場、2011.8.6-14
http://kirinba.seesaa.net/
■セリフは意味がはっきりしていて意識の立ち上がりを明確にし且つ少しズラしたテンポを持っています。 普通にはありえない家族関係や何度も出てくるカネの話や田舎の生活で、乾いた漫画のような現実が舞台に作られます。
このような背景と具体的な事象とが結びついてお互いの想いの差異を増幅させて笑いを誘っていきます。 例えば情事後のすれ違い、ありえない殴り合い、こなつと慎太郎の恋人差、教師夫婦間などなど。
しかし「愛ってなんだろう?」のセリフが有る限り今の芝居を超えることはできないと思います。 ここまで来たならもっと抽象化を考えてみたらどうでしょうか? 身体を伴うもっと深い感動が出現するかもしれません。