■再/生

■演出:多田淳之介,出演:東京デスロック
■STスポット,2011.7.16-24
■上演時間70分で台詞は二箇所の数分間しかない。 この為セリフが観客の身体に深く刻み込まれる。 あとは役者の肉体の疲れきっていく踊りを終幕まで見続ける。 観客は芝居だと考えているのでダンスの上手下手は関係無い。
そして醒めたトランス状態が舞台に出現する。 これを背景に場内はダンスが持っている根源力に近づいていく。 この力が身体を解放して、最後に観客は芝居に戻り「再生」を実感することができる。
2006年初演は観ていない。 当時の写真を見ると宴会を催しているようだ。 今回はより抽象化がなされ良い形でダンス領域の純粋性に近づいたのではないか? フランケンズ版も観たいが前期試験が迫っていて行けない。
*劇団、http://deathlock.specters.net/index.php?e=45