■能楽堂六月「附子」「鉄輪」
*国立能楽堂六月能楽鑑賞教室の以下の□2舞台を観る.
□狂言・和泉流・附子■出演:三宅右矩ほか
□能・喜多流・鉄輪■出演:金子敬一郎ほか
■国立能楽堂,2025.6.28
■観客層がいつもと違う。 20才前後の客も多い。 会場に元気が溢れていて気持ちがよい。
プレトーク「能楽の楽しみ」(佐藤寛泰解説)を聴く。 ・・能楽はオペラに近い、仮面劇でもある。 次に西本願寺能舞台の歴史を語る。 また舞台の柱(目付柱など)を相撲建築と比較し、仮面を付けたときの空間の狭さから柱の必要性を説く。 五番立や流派の話、最期に今日の演目「附子」と「鉄輪」を解説する・・。 能楽鑑賞教室らしい分かり易い内容だった。
「附子(ぶす)」も「鉄輪(かなわ)」も初心者には入り易いと思う。 狂言は笑ってくれとトークでも勧めていたが「附子」は観客の笑いが絶えなかった。 「鉄輪」は離婚(不倫?)の話で暗いが、現代に通じる。 漫画や映画でおなじみの陰陽師安倍晴明も登場する。 女性の恨み辛みが恐ろしい復讐劇だ。 舞台をみていると作者が実際に苦労していたのが分かる?
舞台芸術の客離れが進んでいると聞いた。 配布されたプログラムには漫画も挿入されて至れり尽くせりだ。 関係者の苦労がみえる。