■かもめ

■原作:A・チェーホフ,演出:レオニード・アニシモフ,出演:瀧山真太郎,朱花枷寧,小倉崇昭ほか,劇団:東京ノーヴエイ・アート
■カンフェティ・配信,2024.2.24-25
■チェーホフは忘れた頃にやってくる。 そして人生で忘れていた事を思い出させてくれます。 当劇団を配信で観るのは2度目です。 下北沢の劇場に居るような雰囲気は伝わってくるが、しかし映像や音響の質は良くない。
暗くて狭い居間で上半身だけを映し場面ごとにフェイドイン・アウトを繰り返しダイジェスト版のように繋げていく。 余分な物・事が見えないので各々の恋愛関係がいつもより浮き出ていました。 二組の役者役と作者役が登場する劇中劇の構造が溶けていくような余韻も感じられた。
今、思い返すと舞台上では一度も氏名や渾名をいっていなかった!? あなた、お前、あいつ、大事な人、愛しい人・・・。 チェーホフの舞台で名前を言い合うと耳障りに聞こえる場合が多い。 ロシアの舞台全般に言える。 名前が無いと役者と観客の間が取り払われたような感触が得られます。
*第34回下北沢演劇祭参加作品
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