■う蝕

■作:横山拓也,演出:瀬戸山美咲,出演:坂東龍汰,近藤公園,綱啓永ほか
■シアタートラム,2024.2.10-3.3
■ダンボールの大きな扉が三方向に開き舞台が顔を出す幕開きは衝撃でした。 音楽も激しい。 しかしその後はよく分からないまま終幕迄いってしまった。 <う蝕>という得体のしれない何物かに島が襲われたようです。 どういうわけか歯医者ばかりが登場する。 チラシをみたら「う蝕」とは虫歯のことらしい。
役者の科白・発声を含めた演技からどのような状況なのかが伝わってこない。 コントのような場面もある。 死者への弔いの言葉もあれば概念を論ずる言葉遊びも多い。 かの島から来た白衣の医者らしき者が「ここにいるべきでない人間が混ざっている」。 一人を除いて既に死んでしまっている人々なのか?
集中できない舞台です。 (抽選だった)席も良くない。 作者も演出家も何回か観ているが二人の組み合わせは初めてです。 でも今日はリズムが合わなかった。 不条理劇は観る側の心身の状態も大事です。 こういうことはたまにある。