■プライマ・フェイシィ Prima Facie

■作:スージー・ミラー,演出:ジャスティン・マーティン,音楽:レベッカ・ルーシー・テイラー,主演:ジョディ・カマー
■TOHOシネマズ日本橋,2022.8.5-(ハロルド・ピンター劇場,2022年収録)
■「最後の決闘裁判」(リドリー・スコット監督)を偶々4月に観ていた。 ジョディ・カマーは覚えています。 マッド・デイモンとアダム・ドライバの激しい決闘場面に隠れてしまったが。
今回の事件は決闘まで行かない。 裁判まで、しかもカマーの一人舞台です。 職業弁護士から性的暴行被害者に変わっていく彼女の熱演で2時間は一気通貫です。
暴行か否か!? 親しい友人でも性行為はしたくない! 主人公テッサは無理やり行為へ向かう相手に抵抗するが・・。 早速、弁護士事務所の同僚を訴えるが裁判では負けてしまう。 被告の立証が困難!? 制度に無意識的な男性優位が見え隠れしている為です。 「男性客は考えてくれ・・」とインタビューで言っている。
性行為での同意とは何か? お互い幸せな気分になることが前提条件でしょう。 拒否があるのに強制するのは暴行にあたる。 夫婦間でも同じです。 気持ちよく楽しみたいものです。  
*NTLナショナル・シアター・ライヴ作品