■2030世界漂流

■演出:小池博史,出演:フィリップ・エマール,ムーンムーン・シン,荒木亜矢子,谷口界ほか,演奏:下町兄弟,太田豊,蔡美和
■吉祥寺シアター,2018.2.3-12
■客席に子供たちが多い。 未就学児入場可能日だったのね。 しかも舞台は子供にも楽しめる内容になっていた。 おかげで客席も含めて一体感が持てたわよ。 
いつものことだけど体温が感じられる舞台だった。 近頃のダンスは体温有無の巾が広がっているの。 小池博史は体温派の筆頭ね。 そして色々なことを思い出しながら観てしまう。 体温で身体から記憶が溶け出すのよ。 前回の「世界会議」もそうだった。 今回はフィリップ・エマールの動きが強い為かフランスのことばかり浮かんでしまった。 過去に出会った映画ダンス芝居マイム小説シャンソン美術・・。 ケベックはよく知らないけど、港の匂いが北アフリカまで広がっていく。 映像も断片だけど意味風景として結ばれていく。 「難民」を扱っているらしい。 そのような漂流を経験したことがないと自身の記憶が漂流となり押し寄せて来るのね。 マドレーヌの香りのように。 演出家の意図した漂流とは違ってしまったかもネ。
*SuperTheater小池博史ブリッジプロジェクト作品
*主催者、世界シリーズ(kikh.org)