■天使は瞳を閉じて

■作・演出:鴻上尚史,出演:虚構の劇団
■座高円寺,2016.8.5-14
■放射能汚染地区に侵入した訳あり人々がそこから出られなくなってしまう。 境界に壁ができてしまったからです。 しかたなく彼らは街を作り生活をし始める・・。
空回りをしているような明るい舞台です。 役者たちがプラスチックでできているようにみえる。 1986年のチェルノブイリ原子力発電事故も1987年のベルリン・天使の詩もひっくるめて、初演当時の高度経済成長の達成と崩壊の兆しが無意識に強く出ている舞台にみえました。 前回の「グローブ・ジャングル」からもう一歩時計の針を戻した気がします。 時代の雰囲気を再現した舞台です。 30年の差異を考えさせられます。
*虚構の劇団第12回公演
*劇場サイト、http://za-koenji.jp/detail/index.php?id=1528