■連隊の娘

■作曲:G・ドニゼッティ,指揮:M・アルミリアート,演出:L・ペリ,出演:N・デセイ,J・D・フローレス
■東劇,2016.8.11-9.19(MET2008.4.26収録)
■喜劇風オペラ・コミックのようね。 戦場で連隊に拾われ育てられた娘マリーとチロル地方の農夫トニオの純愛物語なの。 マリーが貴族の娘だったというおちが付いていて子供向小説のようだわ。 ナタリ・デセイとファン・ディエゴ・フローレスの歌唱が聞き所かな。 フローレスの裏声ではないハイCに納得。
ドニゼッティにしては素朴感が漂っている作品にみえる。 法律家になることを期待されていた彼が軍隊に逃げて作曲していた若い頃のことを思い出して創作したのかもしれない。 舞台はチロル地方の山々に地図をそのまま拡大して貼り付けてある。 二幕はこの上に骨格だけの城を築いていて美術的にも良く出来ていた。 ローレン・ペリーは初めての演出家だけどムダ・ムラ・ムリのない流れで気に入ったわ。
音響が低めに設定されていてとても聴き易かった。 2008年製だからかな? 最近のMETライブビューイングは音量があり過ぎて聴き難い。
*METライブビューイング2007-2008作品
*作品サイト、http://www.shochiku.co.jp/met/program/s/2007-08/#program_08