■PLAY TO PLAY-干渉する次元-

振付:金森穣,空間:田根剛,音楽:トン.タッ.アン,衣装:三原康裕,堂本教子,出演:NOISM1
神奈川芸術劇場・ホール,2014.1.24-25
■キレとコクが有り素晴らしい。 振付も新鮮です。 リーダー金森穣とメンバーの十分な意思疎通が舞台に現れています。
小道具に凝る舞踊団ですが、今回は半透鏡プリズム?を応用した衝立を中央に立ててダンサーを<分散>させています。 しかも舞台後方にも観客席があるとは! このため舞台奥の動きはよく見えない。
衝立の効果は疑問です。 集中力が衝立の動きに分散されてしまうからです。 全体が見えない不安不満もあります。 途中のスローテンポな場面が面白かったのはこの反動でしょう。 小道具抜きでダンスをしっかり見せてくれたからです。
しかし後半のダンサーの重なりあう蠢きや、黒タイツ黒スーツの近未来的な衣装での男女間の求め悩める姿は現代人の行く末を暗示しているようです。 深みのある表現を詰め込んだ舞台で満足しました。 これはノイズム流「春の祭典」ですね。