■能楽堂一月「竹生島」「昆布柿」

 *国立能楽堂一月定例公演の□2作品を観る。
□能・宝生流・竹生島■出演:東川光夫,東川尚史,舘田善博ほか
□狂言・和泉流・昆布柿■出演:野村万禄,吉住講,小笠原由祠
■国立能楽堂,2023.1.7
■ホールに鏡餅がどおんと置いてある。 ひびが入っているが、割るのは大変だろう。 舞台上に注連縄がずらっと張ってある。 囃子も地謡も今日は肩衣を付けている。 しかし客席の着物姿が普段より少ない。 今日は満席と表示されていた。 いつもの客層とは違うのかもしれない。
醍醐天皇の臣下が「竹生島」、今の琵琶湖に参詣する話である。 そこに弁才天が姿を現し優美な天女ノ舞を、次に龍神が出現し力強い舞働を舞う。 「昆布柿」は淡路と丹波の百姓が年貢を納めに上京する話でリズミカルな作品である。 どちらも新春にふさわしい。