■ウェルテル

■原作:J・W・ゲーテ,作曲:J・マスネ,指揮:E・プラッソン,演出:N・ジョエル,出演:D・コルチャック,E・マクシモワ,A・エレート,砂川涼子
■新国立劇場・オペラパレス,2016.4.3-16
■二幕までは煮え切らない。 マスネの曲もウェルテルとシャルロットに付かず離れずなの。 でも三幕で突き抜けることが出来た。 助走が必要な作品なのね。 静かだった観客も「オシアンの歌」でついに拍手。 M・ジョルダーニから代わったD・コルチャックとE・マクシモワの抑えた高揚感が最高よ。 アルベールのA・エレートとソフィーの砂川涼子を含め4人のキャラクタが静かに浸透してくる舞台だった。
舞台美術は重量感ある建物や室内だったけどもう少し軽さを出してもいいかもよ?  映像はまあまあかな。 4幕は本の多さで物語とは別の事をいろいろ考えてしまった。 ここは集中させてもらいたいわね。
*NNTTオペラ2015シーズン作品
*劇場サイト、http://www.nntt.jac.go.jp/opera/performance/150109_006152.html