■アンドレア・シェニエ

■台本:L・イッリカ,作曲:U・ジョルダーノ,指揮:J・ビニャミーニ,演出:P・アルロ,出演:C・ヴェントレ,M・ホセ・シーリ,V・ヴィテッリ
■新国立劇場・オペラパレス,2016.4.14-23
■舞台写真を見て期待して劇場に行ったけど感動はイマイチだった。 ジェラールが降りてしまい三角関係が煮詰まらなかったせいかも。 回り舞台も動きが早くて微妙な感情を育てることができない。 シェニエ、マッダレーナ、ジェラールの歌唱を堪能したことで満足としましょう。
でもこれだけの印象深い舞台だったのに何故心に響かなかったのか? と言うことで帰りにプログラムを購入してしまったの。 「・・同じ暴力行為を発生するという歴史連鎖を断ち切るため現代に何を成すべきか、・・社会状況を改善させる可能性はどこに存在するのか、・・」。 多分演出家は沢山のことを詰め込み過ぎたのね。 ギロチンの増殖映像もいらない。 物語の中で恐怖政治を味わいたい。 演出家の欲張りを消化も昇華もできない舞台だった。
*NNTTオペラ2015シーズン作品
*劇場サイト、http://www.nntt.jac.go.jp/opera/performance/150109_006153.html