■冬の旅

■作:松田正隆,演出:高瀬久男,出演:アル☆カンパニ
■新宿SPACE雑遊,2011.3.17-27
■俳優の夫婦がイスラエル?旅行をしてきた話です。 ですから平田満と井上加奈子は二重の意味で夫婦ということですね。 日常会話とモノローグから構成されています。 機上やホテル、レストランのこと。 パレスチナ?や死海のこと。
マクベス夫人の科白を舞台上で忘れてしまったこと。 何故忘れたのか?とか。 ベティ・デイヴィスや題名がわからない映画のことなどなど、お互いの生活や性格を軽蔑や柔らかな非難をしながらすすみます。
芝居ですから現実の会話より知的になっているので眠くはなりません。 かといって身をのりだすほどでもありません。 演出や俳優に興味が無い場合、この種の芝居はチケットを購入する時に躊躇します。 先日ハンマースホイ展を観たので決めました。
しかし観てしまったからにはやっぱ良かったなあと想うところがあれば得した気分になりますが、はたしてこの芝居には有りました。 もちろん口にする程のことではありませんが。 チラシはもちろんハンマースホイですがこの絵よりもっと雑音のある芝居でした。
*劇団サイト、http://aru-c.com/stage08.html