■めぐるめく

■演出:桑原裕子,劇団:KAKUTAほか
■シアタートラム,2010.5.21-30
■これも初めてみる劇団で楽しみにしていた。 会場に入ると表現主義映画にでてくるような変形がかった階段・ベンチ・壁・窓が青白く塗られていて期待が高まる。 
俳優がよく歩くので心地良いリズムが舞台に出ている。 ただしストーリーがありきたりの家族劇を抜け出ていないので、もちろん起伏はあったが、これではテーマの質をより深めていかないと壁にぶつかるのではないか? 
KAKUTAの意味がよくわからないが角ばっていたので男性的な芝居だと思いきや、演出も女性のようだ。 最初から家族劇を狙っていたことも後でパンフレットを見てわかった。 しかし家族劇の好きな人には当たり障りのない良い芝居かもしれない。