■鷹の井戸

■作:W・B・イェイツ,演出:梅若六郎,出演:梅若玄祥,森山開示,ヤンヤン・タン
■国立能楽堂,2010.6.26
■梅若玄祥はさすがに存在感が有る。 森山開次の踊りもしなやかなまとまり方をしていた。 出演者は能舞台の本性から逃れることはできない。 骨と皮だけで目がギョロリンのヤンヤンタンは雌鷹が似合う。 しかし彼女の視線が定まらなかったのは能舞台の不慣れからだろう。 目の回りの化粧を控え目にしたらもっと安定した舞台に見えたはずだ。 素直な欲望の物語だから舞と謡をバネにして自由に想像の世界を飛び回ることができる作品である。 コラボの面白さが十二分に出ていた。