■アンダーグラウンド

■演出:タニノクロウ,出演:マメ山田,五十嵐操,上田遥,劇団:庭劇団ペニノ
■シアタートラム,2010.6.6-13
■初めてみる劇団で楽しみにしていた。 「手術」は患者にとって異次元の世界だが医者からみればありきたりの日常世界だし健康者には無関心世界だ。 料理のしかたによっては面白い芝居ができると思う。
しかし時間が過ぎてもただ「手術」の演戯をしてるだけだ。 台詞もきわめて少なく会話の面白さも無い。 音楽も芝居と無関係に聞こえる。 だんだん失望が濃くなってくる。
グロテスクはかまわないが高校の文化祭のレベルで見世物小屋でおこなうような内容だ。 舞台を見ながら席に座っているのが嫌になってきてしまった。
帰りの世田谷線の車内でパンフレットを読んだら「手術というテーマの発想の勝利でいい意味で期待を裏切ってくれる」と阿部篤志が書いていたがしかし、悪い意味でと訂正したほうがよいだろう。