■ランボー詩集、「地獄の季節」から「イリュミナシオン」へ

■振付:勅使川原三郎,出演:佐東利穂子,アレクサンドル・リアブコ,ハビエル・アラ・サウコ,勅使川原三郎
■東京芸術劇場,2023.8.11-13
■「詩をダンスにすることではない・・」。 振付家が詩から受けた衝動を舞台化した作品のようです。 いつもの二人に、新たに二人が加わる。 その二人は佐東利穂子と同じ位置づけのようです。 つまり主旋律の勅使河原三郎と副旋律が3人の構造ですか?
舞台中央に本を立ててページが捲れている大きなオブジェが置かれている。 ダンサーがページとページの間に隠れたり現れたり動き回る。 パフォーマンス寄りの高い作品ですね。
音楽は多くの断片から成り凝っています。 オラトリオ系(?)が多いのは振付家のランボー解釈でしょうか? 照明も暗さを基調にしながらも同様に凝っている。 そして勅使川原に感情の沁みだした振付がときどき見受けられます。 床を足でたたく、横になり藻搔く、・・、詩から受けた影響がみえる(?)。 いつもはまとめている佐東の髪を乱したのも同等でしょうか? 精神面が強調されている舞台です。
でも観る側がランボーを意識し過ぎるのも良くない。 いろいろ考えながらみてしまうからです。 気軽に楽しめる舞台ではなかった。
*「ブログ検索🔍」に入れる語句は、勅使川原三郎 ・・検索結果は12舞台.