■メタファンタジア[眠りの森の・・・]

■演出:長堀博士,出演:楽園王
■新宿タイニイアリス,2011.1.13-16
■チラシの「鑑賞の手引き」を読まないで観たからストーリが混線してしまった。 小泉君の恋人葵ちゃんの仮死体を冷凍睡眠室に保存して葵ちゃんの過去の夢を語る芝居だとみていた。
しかし小泉君が冷凍睡眠室に入れられて未来の夢を見ていたということが終幕で明かされ、この二つが演じられていたということを知った。 多くの女性出演者のセリフや行動がとてもナイーブで中学・高校時代を思いだしてしまった。
教室での授業迄はとても面白かったがその後の家庭での出来事がつまらない。 この原因は対話モードから会話モードに入ってしまったからだと思う。 これで白けてしまった。 後半は再び盛り返したが2時間半の上演は長過ぎる。
途中の会話モードを取捨選択して2時間に短縮すればハリのある芝居に変わったずだ。 財前教授の「死んだら意味など無い!」という台詞は人間が背負う覚悟のようなものだ。
しかし生きている者にとってはそうはいかない。 この兼ね合いをどうするかだが、夢はこの触媒になれるのか?
*劇団サイト、http://www.rakuenoh.tokyo/profile.html